GOURMET

2021.09.03
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新しい風を吹き込む名古屋の匠③
コーヒーとショコラの新機軸を打ち出す
匠たちのコラボ

名古屋の匠シリーズでお届けしたショコラティエとコーヒー焙煎士。
「ショコラトリータカス」の高須聡さん。
「ポケットファクトリー」の川上敦久さん。
たまたま共通の知人を介して知り合ったという2人の匠が手を組み、いままでにないものづくりに挑む。
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  • Yuko Yoshiura
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  • Shinsuke Sugino
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  • <ショコラトリータカス×川上敦久 テリーヌ・ショコラ・オ・カフェ>は、「ポケットファクトリー」のみで提供。冷凍保存でお取り寄せも可能。

  • コラボ商品第一弾
    <ショコラトリータカス×川上敦久 テリーヌ・ショコラ・オ・カフェ>。

  • テリーヌ・ショコラは「ショコラトリータカス」の人気アイテムのひとつではあるが、このコラボ商品テリーヌ・ショコラ・オ・カフェは、従来品にただ川上さんのコーヒーを混ぜ合わせただけのものではないという。「チョコレートとコーヒーは元々相性がよく、そんなに悩まずポピュラーな技法で2層に作ればよいかなと。でも双方のバランスにどうしても納得がいきませんでした」と高須さん。

  • コーヒーの香りがまず引き立つのは……。そんなことを考えていて、ふとひらめいたのがドリップだったそう。なんとカカオから抽出した油分をお湯代わりに使い、その淹れたコーヒーをチョコレートと合わせてテリーヌにするという驚きの手法を編み出したのだ。「スタッフからはなにしてるんだ?と奇異な目で見られました(笑)。でもこのひらめきによって、ひと口食べた瞬間にコーヒーの香りにふわっと包まれ、続いてチョコレートの余韻が口いっぱいに広がる仕上がりに。単純な2層では決して表せない味わいです」。

  • カカオ豆の焙煎はもちろん初めてのことで、ワクワクしたと川上さん。

  • これを機に、高須さんは川上さんにカカオ豆の焙煎を依頼。コーヒー豆とカカオ豆は似て非なるもので、専門分野でない焙煎は果たして?

  • 「カカオ豆は皮が厚いから低温でじっくりローストするのが一般的。コーヒー豆と同様に高温で焙煎すると通常は実まで焦げてしまいます。でも僕は豆の状態を音で聞き分けるので、高温で実が焦げないギリギリのところで仕上げる。僕の感覚で言うと焼き芋の原理と一緒です」。

  • 規格外の焙煎によるカカオ豆は、「低温ローストに比べて香りがまったく異なり、同じ豆とは思えなかった」と高須さんも驚嘆。店で出しているカカオティーも川上さん焙煎豆で提供してみたいと話す。

  • 2人の職人が持ち前の技量を発揮。お互いにリスペクトし、よりよいものを作り上げる。今後もなにやらおもしろいことをしてくれそうで目が離せない。
    匠たちの挑戦を垣間見る、そんな目的で名古屋を旅してみるのも楽しいかも。



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