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2020.07.17
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伊勢。神の国からあの歴史の舞台へ⑦

名古屋から伊勢にかけての伊勢湾沿いの一帯は、
神々の時代や、そして天下を争った武士たちの時代に
数々の物語を生み、日本の歴史を形づくってきた地。
いまに伝わり、脈々と生き続けるその遺産を訪ねよう。
背後に息づくドラマと文化に思いを馳せて。
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  • Michiyo NISHIUEHARA
  • PHOTO
  • Seiichi SAITO
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  • 城下の犬山は、レトロな街並みが整えられて、散策に楽しい街だ。400年以上の歴史を持つ和製リキュール「荵苳酒(にんとうしゅ)」の蔵元や豪商の屋敷などを巡り、小腹が空いて「本町茶寮」の暖簾をくぐった。古民家を改装した、レトロなたたずまいが洒落ている。
  • 自慢の田楽を頬張りながら、店主と何気なく言葉を交わす。いわく、犬山は木曽川の水運を中継する要衝の地、だからこそ信長も秀吉もここを押さえようとし、家康は腹心の成瀬氏を犬山の城主とした。また、木曽で伐り出された伊勢の式年遷宮の用材も、かつては木曽川の流れに乗せて犬山経由で運ばれていたのだという。
  • そう聞いて物語の振り出しに戻ったような、不思議な気持ちになった。相互に関わり合いながら、この木曽川のように神々の時代から滔々(とうとう)と流れ続ける、歴史と文化の大河。もっと広く、もっと深く、知りたくなった。

400年の歴史ある和製リキュール
荵苳酒

  • 14代を数える小島醸造家伝の酒が荵苳酒だ。漢方にも使われる荵苳(スイカズラ)で造るいわばリキュールで、滋養強壮や胃腸を健やかにする酒として、沢庵禅師が書いた称賛の書が小島家に残り、将軍家にも献上されていたという。甘味のあるウイスキーにも似た味わい。夏は水割りや炭酸割りで召し上がれ。

小島醸造

  • 犬山市犬山東古券633
    TEL:0568-61-0165
    inuyama.gr.jp/kojima.html
    ※ 店舗のWebサイトをご確認の上、お出かけください。

古民家を改装した和のカフェ
本町茶寮

  • 店内にブラウン管テレビをリメークした水槽や古い氷冷蔵庫が置かれ、庭にハートマークの水盤があるなど、レトロ感と遊び心が詰まった店。豆腐田楽は犬山ではポピュラーな料理だそうだ。色とりどりのあられを散らしたソフトクリームやハートの白玉の入ったぜんざいなどもあって楽しい。

本町茶寮

  • 犬山市犬山東古券673
    TEL:050-5885-0478
    honmachisaryou.owst.jp
    ※ 店舗のWebサイトをご確認の上、お出かけください。

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