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2019.11.01
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大阪万華鏡
アートの発信基地 「北加賀屋」は、ただいま進化中

かつての造船の街が、アートの街へ。空き家や工場跡、まち全体がアトリエやギャラリーとして再生中です。
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  • Kenji Kawakami
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  • Natsumi Kinugasa
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アートがもっと楽しくなる、森村泰昌の個人ミュージアム

  • アートの街として生まれ変わった「北加賀屋」に、世界中から人が集まる日も近いかもしれない。そのきっかけを作ったのが、2018年11月にオープンした美術家・森村泰昌の「モリムラ@ミュージアム(M@M)」だ。1951年に大阪府で生まれた森村は、歴史上の著名人や名画に描かれた人物に扮したセルフポートレート作品で知られ、国内外で高い評価を受けてきた。映像作品《「私」と「わたし」が出会うとき》の撮影が北加賀屋で行われた縁もあり、家具倉庫をリノベーションして「M@M」がこの地に作られた。
  • 館内は、大小2つの展示室と2000年以降の森村の展覧会図録や著書、掲載誌が閲覧できるライブラリー、サロン、ミニシアター、ショップで構成されており、森村によって「白い闇の回廊」(大展示室)、「時をかける箱庭」(小展示室)などと名づけられている。
  • 大展示室。年2回の特別展では、トークショーやワークショップなど鑑賞者も一緒に楽しめる企画が盛り込まれる予定。
  • 展覧会の図録はもちろん、過去のインタビュー記事など約1000点を収蔵するライブラリー。
  • 能楽堂の椅子を再利用したという本格的なシアター
ルーム。
  • さらに「美術はみんなで楽しむもの」という思いから、画期的な展示が楽しめるのも魅力。たとえば第2回特別展「モリメール」では、実際に森村が使用した、フェルメールの部屋のセットに自由に入って撮影することで、作品の世界観を体感できた。

  • 「フェルメール研究〈わが町に何をそそぐか〉2019」
  • これからも実験的な挑戦は続く。

第3回特別展「Mの肖像 〜作品を解く鍵はエムだ〜」

  • マイケル・ジャクソンやマドンナなど、Mをキーワードにした作品が並ぶ。
    会期 : 第1期10/4(金)〜12/22(日)第2期1/10(金)〜5/10(日) ※12/23(月)〜1/9(木)は休館

イベント情報

  • ●ギャラリートーク 11/16(土)、 12/14(土)12:30〜(無料)
    ●佐藤誠のシャベランテ 上記2日の13:00〜(要予約)元NHKアナウンサー佐藤誠氏が作るシチリア家庭料理を食べながら、料理修業したイタリアの話などを聞くイベント。
    ●新著出版記念講演会とサイン会 12/1(日)森村泰昌氏が「自画像論」をテーマに講演。(予定) ※詳しくはHPをご覧ください。

モリムラ@ミュージアム

  • 住所:大阪市住之江区北加賀屋5-5-36-2F
    開館日:特別展開催中の金・土・日曜12:00〜18:00
    アクセス:大阪メトロ四つ橋線「北加賀屋駅」より徒歩6分
    www.morimura-at-museum.org

造船所跡地が街を支えるアートの拠点に

  • 明治44年創業の名村造船所の広大な跡地を利用し、アーティストの展示や音楽イベントなど、クリエイティブな活動を行う複合施設。月に一度の見学ツアーでは、造船所の面影が残るユニークな空間を楽しめる。

クリエイティブセンター大阪

  • 住所:大阪市住之江区北加賀屋4-1-55 名村造船旧大阪工場跡地
    開館日:イベント開催時
    アクセス:大阪メトロ四つ橋線「北加賀屋駅」より徒歩6分
    www.namura.cc/

地域交流の拠点に生まれ変わった文化住宅

  • 築約60年の文化住宅を、建築家集団「dotarchitects」とクリエイティブユニット「graf」が、カフェやギャラリー 、商店、バーなどが入る空間によみがえらせた。10月には隣接部分を改修し、拡大。さらなるにぎわいが期待される。

千鳥文化

  • 住所:大阪市住之江区北加賀屋5-2-28
    開館日:店舗により異なる(詳細はFB参照)
    アクセス:大阪メトロ四つ橋線「北加賀屋駅」より徒歩6分
    www.facebook.com/chidoribunka/

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