TRAVEL

2019.09.13
TRAVEL

赤坂ヒストリー~上屋敷からオフィス街へ~

外観は今も昔もピンクとホワイトのストライプ「軍艦パジャマ」の愛称で親しまれるホテル「赤坂エクセルホテル東急」。50年もの間、ホテルが見守ってきた"赤坂"の街とは?
  • TEXT
  • Makoto Otsuka
  • PHOTO
  • 赤坂エクセルホテル東急
  •  
  • share:

  • 歴史と最先端が交差する街、それが赤坂だ。西に赤坂御用地、東に政治の中心地・永田町が位置する赤坂エリア。ビジネスの拠点であると同時に、情報発信の地であり、繁華街でもある。
  • その赤坂の変貌を50年にわたり目の当たりにしてきたのが、赤坂エクセルホテル東急だ。
    そもそもホテルが建っている土地周辺は、古地図をたどってみると、江戸時代は溜池(外堀の一部)と松江藩松平家の上屋敷で、明治時代に溜池が埋め立てられて閑院宮邸となり、戦後は衆議院議長公邸だった。
  • 外堀通り側にホテルは建築され、その反対側は江戸時代から町人の街だ。日清・日露戦争の軍需景気を背景に、料亭や待合、芸妓屋が繁盛し、戦後は国会が近いということもあって政治家御用達となったことはよく知られている。
  • 1987年頃のエントランス。「TOKYU」の「U」の字が小文字なのが、当時のロゴの特徴。2002年までは「赤坂東急ホテル」という名称だった。
  • 今の赤坂はオフィス街に変わり、流行最先端の飲食店も多い。そして地下鉄が5路線も乗り入れているというアクセスのよさである。
  • 一方で、ところどころに歴史が隠れているのが赤坂らしさといえる。この土地は起伏に富んでいて、緑豊かな赤坂氷川神社、日枝神社、豊川稲荷があったり、大久保利通や勝海舟、高橋是清らのゆかりの地でもある。また、政界の大物たちが贔屓にしていた「赤坂浅田」「赤坂三河家」などの料亭も構える。
  • 現在、2020年の東京オリンピック開催に向け、「100年に1度の大開発」といわれる渋谷に続き、赤坂も再開発が活発化している。例えば、今後TBSにより次世代ライブエンタテインメントの発信拠点が創設される計画があり、超高層ビルが続々と建設予定だ。
  •  
  • 古きを知り、新しきを知る。
    温故知新を体感させてくれる街、赤坂。
    老若男女問わず、その懐の深さに魅了されるだろう。
  • あわせて読みたい:復活!裕次郎さんとの絆のカクテル

関連記事