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2021.07.09
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トレたび×COMFORTS
「海の京都」から「御食国若狭と鯖街道」へ
観光列車「丹後くろまつ号」を満喫し、日本遺産「御食国若狭と鯖街道」に触れる旅

福知山から京都丹後鉄道で出発し、天橋立を経て舞鶴方面へ向かうコース。「丹後くろまつ号」で宮津湾、若狭湾といった「海の京都」を満喫した後、福井県の若狭地方まで足を伸ばす。古くから京の都の食を支えてきた若狭国で、日本遺産「御食国若狭と鯖街道」のストーリーに触れる。
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  • 小越建典
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週末限定の豪華観光列車「丹後くろまつ号」




  • 「旅する伝説味わいコース(7~9月)」は金・土・日曜・祝日に1日1本運行する。丹後くろまつ号は、天橋立に代表される日本海の白砂青松を象徴する「松」をテーマに、数々の列車デザインで知られる、水戸岡鋭治氏がリニューアルを担当し、列車内でフルコースの食事を楽しめる、京都丹後鉄道が運行するレストラン列車だ。
    10:20分、福知山駅を出発すると早速「朝スイーツ」の時間だ。丹後・丹波・但馬地方のフルーツを、パティシエが見た目も鮮やかに仕上げたスイーツプレートだ。




  • 天然木を配した和モダンの車内で、田園を眺めながらくつろぐこと1時間余り、列車は天橋立に到着。丹後くろまつ号はここで約1時間半停車する。




  • リフトで文珠山に上り、天橋立の絶景を楽しむには十分な時間。乗客が「股のぞき」で運気をアップさせているころ、(股の間から逆さに天橋立をみると飛竜のようにみえる)、列車では料理の支度が着々と進められている。
    懐石ランチには、7種盛りの前菜や「京たんくろ和牛」のステーキなど、地元の味覚がずらり。果実味豊かな天橋立ワインもいただける。


  • 車窓はブルーに染まる日本海。第2の絶景ポイント由良川橋梁では、海上をゆったり浮かぶように徐行する。
    終点の西舞鶴着は14:50。一休みしたらJR小浜線に乗り換え、日本遺産「御食国若狭と鯖街道」の旅へ、足を伸ばそう。





鯖街道の風情を残す宿場町




  • 若狭から京都へ、海産物を始めとする物流ルートとなった鯖街道は、日本遺産「御食国若狭と鯖街道」に選ばれている。熊川宿は、その重要な宿場町のひとつとして栄えてきた。



  • 現在は重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、江戸時代を偲ぶ町並みが保存されている。「熊川番所」は、町の入口にあった番所をもとの場所に復元した貴重な歴史的建造物。「熊川いっぷく時代村」など季節のイベントも開催される。風情ある宿場町でのんびりと羽根を伸ばしたい。

熊川宿


  • 住所:福井県三方上中郡若狭町熊川
    TEL:0770-45-9111(若狭町観光未来創造課)
    アクセス:JR上中駅から近江今津行きJRバス「熊川」下車徒歩約3分
    kumagawa-juku.com/
    ※Webサイトで最新情報をご確認の上、お出かけください。



名水で旅の活力をチャージ




  • 岩間から清泉が流れる「瓜割の滝」は、一年を通して水温が大きく変わらない。夏でも水につけた瓜が割れるほど冷たいことから、その名前がついたという。日本名水百選に選出されたミネラル豊富な湧水をじっくり味わい、旅の疲れを癒やしたい。整備された「若狭瓜割名水公園」には豊かな森が広がり、木漏れ日や苔の群生が幻想的な風景をなしている。四季折々の表情も楽しみで、特に初夏のアジサイは見もの。四国八十八ヶ所を模した石仏や村上天皇の勅願寺となった天徳寺など、歴史と文化の香りも。

瓜割の滝




文化を学んで魅力深まる鯖街道




  • 2020年3月にオープンした日本遺産ガイダンス施設。日本遺産の「御食国若狭と鯖街道」と「北前船寄港地・船主集落」にまつわる小浜市の文化財や祭礼等を紹介する。広場では、京都の出町に至る鯖街道を、道標と針畑、峠などを模した築山や琵琶湖にみたてた砂利敷などで表現。展示室では鯖街道と北前船の歴史をパネルで振り返ることができ、鯖街道の文化に育まれた小浜の祭礼を映像で紹介するコーナーも。日本遺産をめぐる旅に「学び」の時間を加えよう。



小浜市鯖街道ミュージアム

  • 住所:福井県小浜市小浜広峰17-1
    TEL:0770-64-6034
    営業時間:9:00~17:00
    定休日:火曜休
    アクセス:JR小浜駅から徒歩10分/駐車場無し
    料金:無料
    www1.city.obama.fukui.jp/category/page.asp?Page=77
    ※Webサイトで最新情報をご確認の上、お出かけください。



酔っ払ったサバがうまい!?


  • 小浜漁港のほど近く、12店舗の卸売、小売、飲食店が入るショッピングセンター。






  • 自由に買い物できるよう一般客に開放しているが、基本は卸売業のため鮮度と価格には「絶対の自信」がある。とれたての鮮魚や名物の鯖のへしこ(魚を塩につけ、その後ぬか漬けにした郷土料理)、小鯛笹漬けなど、お土産が盛りだくさん。




  • 場内の鮮魚店が直営する飲食店で、新鮮な寿司や海鮮丼をいただくことも。名物の「小浜よっぱらいサバ(酒粕をエサに育てたサバ)」を食べたい方は、事前に予約、問い合わせを。


若狭小浜お魚センター


  • 住所:福井県小浜市川崎2-5-1
    TEL:0770-53-1530
    営業時間:7:00~12:00
    定休日:水曜休
    アクセス:JR小浜駅から徒歩15分/駐車場有
    料金:無料
    osakanacenter.com/
    ※Webサイトで最新情報をご確認の上、お出かけください。



若狭塗箸の奥深さに触れる

  • 貝殻や卵殻を漆に埋めこんだ地元名産の若狭塗。






  • 江戸時代に小浜藩の御用塗師「松浦三十郎」が、海の底をデザインしたのがはじまりだという。「箸のふるさと館WAKASA」には、若狭塗の文化を受け継いだ若狭塗箸が3000種類もそろう。


  • 何重にも塗り重ねられた漆を研ぎ、貝や卵の殻の模様を描き出す「研ぎ出し」の工程を体験し、世界にひとつだけのお箸をつくることも。伝統に支えられながら、時代に合わせて進化する若狭塗箸の世界をのぞいてみよう!

箸のふるさと館WAKASA

  • 住所:福井県小浜市福谷8-1-3
    TEL:0770-52-1733
    営業時間:9:00~17:00(日曜・祝日は16時まで)
    定休日:木曜休
    アクセス:JR小浜駅から車で10分/駐車場有
    料金:無料
    wakasa-hashi.com/
    ※Webサイトで最新情報をご確認の上、お出かけください。

古都の文化と海の絶景をまとめて楽しもう

  • 大勢の観光客が訪れる京都市内に負けないほど、「海の京都」の旅も魅力にあふれている。
    京丹後くろまつ号は、丹後や舞鶴の絶景とグルメ、文化をまとめて満喫できる観光列車だ。車内で販売する地ビール、地酒を飲みながら、ほろ酔い気分でゆられれば、さらに贅沢な列車旅になるだろう。コースは季節により異なり、宮豊線で兵庫方面へ向かう場合もある。古都京都の観光と丹後くろまつ号、セットにして何度も満喫したくなる旅だ。

    【写真提供先一覧】
    福井県観光連盟、WILLER、小浜市産業部 文化交流課、若狭小浜お魚センター、箸のふるさと館WAKASA

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