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2021.04.26
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トレたび×COMFORTS
観光列車「ろくもん」で行く
信州・日本遺産にふれる旅(東京発)

雄大な浅間山をバックに、のどかな田園を走るしなの鉄道。「ろくもん」は信州の車窓を楽しみながら、各地のもてなしと地場産食材の食事を味わえる観光列車だ。日本遺産の構成要素に指定される別所温泉や、大注目の「千曲川ワインバレー」に立ち寄りつつ、魅力あふれる歴史と自然を味わおう。
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  • 小越建典
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信州を味わい尽くす2時間の列車旅


  • 重厚な赤色の車両は、ご当地のヒーロー真田幸村(信繁)が用いたと伝わる「真田の赤備え」がモチーフ。「ろくもん」は真田家の家紋である六文銭に由来する。歴史にちなんだ観光列車にふさわしく、ほら貝の音を合図に軽井沢駅をスタート。


  • インテリアに県内産の木材をふんだんに使用しており、車内には温かみのある空間が広がる。2人・4人がけの対面席のほか、ソファ席や車窓に向けたカウンター席、さらに障子で仕切られた個室風の席も設置。食事なし、弁当持ち込みOKの「乗車券+指定席プラン」で、特別な列車旅のムードをリーズナブルに味わうのもおすすめだ。


  • とはいえ、いちどは食事付きのプランを選択して、観光列車の醍醐味を味わいたいところだ。軽井沢10:34発の「ろくもん1号」では、地元のチーズ工房でイタリアンレストランを運営する「アトリエ・ド・フロマージュ」の洋食ランチを。軽井沢17:12発の「ろくもん3号」では、厳選された信州ワイン4~5種類とともに、軽めのディナーを楽しめる。


  • 列車は標高955mの信濃追分駅、詩情豊かな小諸駅、真田氏とのゆかりが深い上田駅などを通り、長野へ向かう。長野県の食材にこだわった料理と、客室乗務員のおもてなし、そして車窓からの四季折々の風景。何度も往復したくなる約2時間の信濃路だ。



長野の観光列車「ろくもん」

  • TEL:0268-29-0069
    料金:お食事付きプラン 1万5800円、乗車券+指定席プラン 乗車券料+指定席料1020円
    shinanorailway.co.jp/rokumon


長野県立美術館(本館・東山魁夷館)



人と自然が織りなす信州の風景を芸術と眺望で


  • 郷土作家の作品や信州の風景画などの近現代美術を鑑賞できる「長野県立美術館(旧長野県信濃美術館)」。
    2021年4月、善光寺に隣接する城山公園に本館が新築オープンした。新しいルーフトップからは、国宝の本堂をはじめ善光寺の風格ある堂塔伽藍と、周辺の穏やかな里山を一望できる。本館に併設する東山魁夷館(2019年リニューアルオープン)は、長野の自然を愛し、多くの風景画を遺した東山魁夷の作品を収蔵。スケッチや習作を含む970余点が、2カ月に1回のペースで入れ替わり展示される。

長野県立美術館(本館・東山魁夷館)

  • 住所:長野県長野市箱清水1-4-4
    TEL:026-232-0052
    営業時間:9:00~17:00(展示室入場は16:30まで)
    定休日:水曜休、年末年始休(他不定休あり)
    アクセス:JR長野駅善光寺口からバスで15分の善光寺北下車、徒歩3分
    入場料:コレクション展 700円(本館・東山魁夷館共通)※2021年8月27日まで500円
    nagano.art.museum


上田城跡公園



難攻不落の名城を見上げ、信州の歴史に思いを馳せる


  • 歴史のスーパースター真田幸村(信繁)の父・昌幸が築いた上田城。
    関ヶ原の戦いの際、わずか3000人で籠城し、徳川秀忠軍3万8000人を足止めさせた「第二次上田合戦」など、激戦の舞台だ。現在は城跡を中心に公園が整備。樹齢100年といわれるケヤキ並木、真田氏の知恵や勝運にあやかれる眞田神社、江戸時代の町並みが残る城下町「柳町」などが、旅人を迎えてくれる。例年4月上旬には、ソメイヨシノやシダレザクラの「千本桜」が、城をおおいつくすように咲き誇る。

上田城跡公園


  • 住所:長野県上田市二の丸6263番地イ
    アクセス:JR・しなの鉄道・上田電鉄別所線上田駅から徒歩12分
    駐車場:駐車場224台
    nagano-ueda.gr.jp/uedajo/


安楽寺八角三重塔



貴重な仏教建築を間近で見上げる


  • 千曲川左岸の塩田平は、多くの寺社仏閣が点在し、「信州の鎌倉」とも呼ばれている。令和2年には、「レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」~龍と生きるまち 信州上田・塩田平~」として日本遺産に認定された。安楽寺は、鎌倉の建長寺などと並び、日本で最も古い臨済宗寺院のひとつ。境内の奥にたたずむ日本で唯一の八角三重塔は、長野県で初めて国宝に指定。屋根が四重のように見えるが、最下層は裳階(もこし=ひさし)であり、三重塔とされている。

安楽寺八角三重塔


  • 住所:長野県上田市別所温泉2361
    TEL:0268-38-2062
    アクセス:上田電鉄別所線別所駅下車後、徒歩15分
    anrakuji.com


別所温泉 外湯めぐり



温泉街をそぞろ歩きしながら歴史ある名湯を満喫


  • 信州最古の温泉で、日本遺産の重要な要素である別所温泉。
    弱アルカリ性の柔らかな泉質で、浸かればすべすべになる「肌美人」の湯が人々に愛されている。お楽しみは、温泉街にある「石湯」「大師湯」「大湯」という3つの共同浴場と2つの足湯に浸かる外湯めぐりだ。共同浴場の湯口からは常に源泉が流れ、入浴料は150円とリーズナブル。3カ所の飲泉塔で、飲めば胃によいとされる温泉を味わうこともできる。

別所温泉 外湯めぐり


  • 住所:長野県上田市別所温泉
    TEL:別所温泉観光協会 0268-38-3510
    アクセス:上田電鉄別所線別所駅下車
    bessho-spa.jp


ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー



千曲川ワインバレーで至福のひとときを


  • 千曲川に沿う河岸段丘は、降水量が少ない、日照時間が長い、昼夜の寒暖差が大きいなど、ぶどう栽培に適した気象条件がそろうという。ヴィラデストワイナリーは標高850mの丘上でワインぶどうを自家栽培し、自社のワイナリーで醸造。日本を代表するワインづくりに取り組んでいる。カフェでは、ワインと地場食材の料理を味わいながら、足元に広がるぶどう畑と雄大な北アルプスの山容を眺めるという贅沢な体験も。土日祝日にはワイナリーツアーを実施する。

ヴィラデストガーデンファームアンドワイナリー

  • 住所:長野県東御市和6027
    TEL:0268-63-7373
    営業時間:カフェ営業10:00~17:00
    定休日:カフェ水曜休(3月、12月は火・水曜休)
    アクセス:しなの鉄道田中駅または大屋駅下車、タクシーで10分
    駐車場:40台
    入場料:無料
    villadest.com

ろくもんを満喫したあとは気ままな途中下車の旅へ


  • 信州への旅行がはじめてならば、軽井沢-長野(長野-軽井沢)の行きの片道に、ろくもんの旅をおすすめしたい。料理も含め、片道2時間をたっぷり味わい、まずはご当地の全体像を知る。それから、しなの鉄道にゆられて、歴史に温泉に信州ワインにじっくり各地をめぐればよい。ろくもんの車窓から気になった駅に、途中下車するのもよいだろう。帰り道はあまり細かな予定をたてず、のんびり旅を満喫してはいかがだろうか。

出発地から観光列車までのアクセス列車紹介


  • 和の香り漂うE7系で軽井沢へ
    東京から「ろくもん」が発車する軽井沢へは、北陸新幹線「あさま」または「はくたか」に乗車。北陸新幹線のために開発されたE7系は、「“和”の未来」が車両コンセプトだ。落ち着いた雰囲気の車内でくつろいで、信濃路への思いを馳せる1時間。

鉄道・旅行サイト「Train Journey トレたび」

  • 株式会社交通新聞社が運営する鉄道・旅行サイト「トレたび」。(平日毎日更新中!)
    おトクなきっぷを使った旅行記事、話題の観光列車、人気の寝台特急、注目の旬な観光キャンペーンなど、鉄道&旅行情報ならおまかせの、日本の鉄道旅に行きたくなるwebマガジンです。
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日本遺産とは?

  • 日本の全国各地に残る、歴史的な魅力に満ちたさまざまな文化・伝承のストーリー。それを語る上で欠かせない文化財群を、地域が主体となって整備・活用し、国内外へと発信する。それが、文化庁が認定する「日本遺産」です。
    www.comforts.jp/travel/9449

「ろくもん」を楽しむ

  • 「ろくもん」を乗りつくすこんなツアーもございます。
    「人気が高い観光列車しなの鉄道「ろくもん1号」(2号車)と開通100周年を迎える話題のローカル列車上田電鉄別所線をW貸切信州の歴史・文化・グルメ満喫の旅 3日間」
    詳しくはコチラ

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