GOURMET

2023.08.04
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あまから手帖・江部拓弥が案内①
水辺の美食
寿し処 黒杉

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  • Shinobu Nakai
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  • Kiyotaka Kuratome
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  • 東京から大阪に移り住んで半年。「そのおおらかな文化や食の多彩さに魅せられています」と話すのは、関西を代表する食の情報誌『あまから手帖』編集長の江部拓弥さん。なかでも中之島や道頓堀など水辺のまちの面白さには目を見張るものがあるとか。
  • 「中之島界隈は、ビジネス街と下町のよさを併せ持つ場所です。金融機関や大企業の本社などがあるかと思えば、ひと筋それると昔ながらのまち並みが残っている。都会から急にアジアに迷い込んだような不思議な感覚に襲われます。道頓堀近辺も、ハイブランド店が並ぶ東京・銀座の空気感と親しみやすい下町の風情が混在している。その中心が川なんですよね」
  • 都会なのに親しみやすさがあるのも大阪の風土と語る江部さん。休みの日には、川辺を自転車で走って、ふらりとカフェや飲食店の扉を開ける。大江橋からすぐの新ダイビルにある「寿し処 黒杉」もそんな一軒だったそう。
  • 「黒杉さんは、気軽な店ではないかもしれません。本格的な江戸前握りで贅沢な味わい。初めてなら、まずはランチタイムに訪ねるのがお薦めです」

本格派の江戸前鮨を大川沿いのミシュラン店で

  • ホテルの鮨店で腕を磨き、2005年に自身の名前を冠した店を構えた黒杉章宏さん。独立後10年を迎え、大川沿いの新ダイビルへ2015年に移転した。「シャリは赤酢をつかったすっきりした味わい。鮨ネタや仕事は江戸前ですが、場所柄、大川前ともいえますね」と言う。昼は握りのみだが、夜は造りや焼き物、揚げ物など8品ほどの料理と握り11貫のコースで提供する。
  • すっきりとして美しいコの字型のカウンター席。窓には雪見障子をつけて、緑が目に入る工夫も。客とのやりとりも愉しみという店主の黒杉さん。

  • 夜のコースから。トロタクは小皿スタイルで。

  • トロ、車エビ、かすごの握り。お得なランチは男性¥5,500、女性¥3,960。

寿し処 黒杉

  • 住所:大阪市北区堂島浜1-2-1 新ダイビル2階
    TEL:06-6342-0919
    営業時間: 11:30~L.O.13:00、18:00~24:00(最終入店22:00)
    定休日:日曜・祝日
    料金:ディナー¥22,000~
    sushidokoro-kurosugi.com
    ※Webサイトで最新情報をご確認の上、お出かけください。


Takuya Ebe

  • Takuya Ebe
  • 1969年新潟県生まれ。
    食の老舗雑誌『dancyu』の編集長などを経て、2022年の秋から関西に拠点を移す。ʼ23年1月号より、『あまから手帖』編集長。阪神タイガースとカレーとロックンロール好き。


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