SDGs

2021.12.03
SDGs

未来へ繋ぐ、豊かな自然
「グリーンコインの森」
ボランティア活動での学び

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  • COMFORTS編集部
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  • Shinsuke Sugino
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  • 地球環境保護をはじめ、SDGsへの取り組みが年々本格化。大きな目標を掲げる各企業はもちろん、日常生活で誰もが意識を高め、よりよい未来のために、未来を担う子どもたちのために、ひとりひとりができることを探していきたいものだ。
    ご存知の方も多いだろうが、東急ホテルズの「グリーンコイン制度」は、宿泊客が地球環境保全活動に身近に貢献できるシステム。宿泊時に対象のアメニティを持参し、使用しないことで、それが森づくり活動の寄付へとつながっている。
    2021年11月、その森づくりの拠点である山梨県丹波山村でのボランティア活動に参加してみた。


  • 開会式で挨拶する東急ホテルズ 村井社長

  • いざ、遊歩道の整備へ


  • 当日は、日差しが降り注ぎ、澄み切った青空が広がる見事な秋晴れ。赤や黄色に輝く木々にも抱かれ、心の底から「自然よ、ありがとう!」と叫びたい気分に。
    そんな開放感に浸りながら、まずは高尾天平へと続く遊歩道の整備からスタート。杭打ちによる土留めや、枝や石を取り除いたり、ふだん林業とは縁のない参加者たちが慣れないながらも真剣に作業。将来的な構想として、この遊歩道を登って、生息する動植物との触れ合いなどさまざまな体験を通して、大切に守るべき自然や森への学びが得られるような場所が造られるそうだ。





  • 遊歩道整備を終えて、お楽しみのランチタイム。食後には丹波山村役場の方による村の魅力を紹介するひととき。地元愛たっぷりの語り口で、なごやかムードに包まれた。


  • 午後は耕作放棄地を利用した畑で、サツマイモ、白菜、大根、大豆の収穫。農作業が初めての方にとって、土に触れること自体が楽しい。幼児の顔ほどの大きなサツマイモが採れると大歓声もあがり、まさに童心に帰ったように大はしゃぎする参加者の満面の笑みが印象的だった。この畑も実はボランティア活動のひとつ。耕作放棄地は雑草や害虫の発生、野生動物の行動圏になるリスクがあり、高齢化や過疎化が進む多くの地域が抱えている課題。畑として再生させることで環境が守られ、村の特産物や雇用など新たな価値も生み出す。単なるイベント的な収穫体験かと思いきや、自然と向き合い、次世代へとつなぐための責任を強く感じる貴重な気づきを得られた。


  • ”おっきい” サツマイモに参加者も、満面の笑顔!

  • 村井社長も農作業に参加

  • 思わず、ほくほくの焼き芋を想像して、おいしそー!!

  • 丹波山村村長をはじめ、本活動の関係者による意見交換会も行われ、村の現状や課題を含め、今後の森づくりの取り組みをディスカッション。
    「東急ホテルズ・グリーンコインの森」はこれから先、どのように育まれていくのだろうか。傍観者としてではなく、積極的に携わり見守っていきたいと実感。



  • 熱っぽく語る丹波山村 岡部村長

  • 日本の原風景のような自然と人との営みが共存する山梨県丹波山村。
    未来を担う子どもたちのために、誰もが幸せに暮らす社会のために、自分自身ができること。身近なSDGsの取り組みへのきっかけとなるこの地へ、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろう。


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