2026.02.06
GOURMET

金沢の街を巡る③
金沢の旬をひと皿に。
地元食材が主役のビストロ「MONET」

旅の途中で心に残るのは、特別な名所だけじゃない。ゆっくり歩くと、その土地の息づかいが見えてくる。

金沢の街は、そんな“歩く旅行”がよく似合う場所。本特集では、歩いて見つけた金沢の隠れスポットを全3回に渡ってご紹介していく。

今回は第3回。金沢散策のおともに最後まで読んでいただけたら嬉しい。
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  • Mei Hiramatsu
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  • Mei Hiramatsu
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金沢旅行で立ち寄りたい、カジュアルなフレンチビストロ

  • 金沢のフレンチビストロ「MOET」の外観
  • 「MONET sandwichrie artisanal(以下、MONET)」が店を構える新竪町は、観光地で賑わう中心部から少し歩いた先にある。古くからの商店と、新しい飲食店が混ざり合い、地元の人の往来が絶えない通りだ。
  • 「オーナーが声をかけてもらって、この場所でオープンしたと聞いています。もともとは洋服屋さんだったそうです」と話すのは、シェフの伊藤さん。町屋を生かした店構えは独特の雰囲気があり、通りを歩いていると自然と目に留まる。
  • 「MONET」と書かれたガラス窓
  • 2019年にオープンしたMONETは、当初「サンドイッチとお惣菜」を主役にしたカフェだった。店名の「MONET」は、画家のクロード・モネから。覚えやすく、キャッチーな名前を、という思いから名付けられたという。

    「Artisanal」とは“職人”のこと。一つひとつ丁寧につくる姿勢は、今も変わっていない。
  • 金沢のフレンチビストロ「MOENT」の内観
  • 現在はフレンチビストロとして、サンドイッチやお惣菜に加え、ランチタイムにプレートやコース料理も提供するスタイルに。

    「カジュアルにフレンチを楽しんでもらいたい」という伊藤さんの言葉通り、ゆったり過ごせる空気感が店全体を包んでいる。

金沢の食材と、日常に寄り添う料理

     
  • 金沢のフレンチビストロ「MOENT」のキッチン
  • MONETの料理を語るうえで欠かせないのが、日々の仕入れだ。野菜は店の目の前にある八百屋や地元農家から、魚介は近江町市場へ足を運んで、旬を大切に選ぶ。

    サンドイッチやクロックムッシュに使われるパンは、隣町・野々市にあるベーカリー「NiOR(ニオール)」のもの。全国のイベントにも出店する人気店のパンを使いながら、具材や仕立てはすべて店で手づくりしている。
  • 金沢のフレンチビストロ「MOET」 ショーケースに並んだお惣菜
  • モーニングで人気なのはクロックムッシュ。お惣菜も添えられ、朝からしっかりと食べられる内容だ。「モーニングを食べたあとに、観光を楽しんでもらえたら」という思いもあり、朝の時間帯は海外からの旅行者も多く訪れるという。
  • ランチタイムには、予約なしで楽しめるプレートやサンドイッチのほか、前日までの予約制でコースも用意されている。アルコールの提供もあり、ワインはオーナーのこだわりで国産ワインのみをセレクト。
  • 「MONET」のランチコースメニュー表
  • 常連客が多いこともあり、コースの内容は季節や仕入れに合わせて定期的に変化する。「食材を見て決めることも多いので、細かい部分は日によって変わる場合もあります」

    金沢の“今”が、そのまま皿の上に映し出されるのが「MONET」の特徴だ。

旅の記憶に残る、ひと皿の風景

  • 金沢のフレンチビストロ「MOET」 お皿の上に盛られた9品の前菜
    ランチコース ¥3,980(税込)写真は「前菜盛り合わせ」
  • ランチコースの始まりを飾る前菜の盛り合わせは、「MONETらしさ」が凝縮されたファンの多いメニュー。9品それぞれに、食材だけでなく物語がある。
  • 福井県産の里芋を使った黒いコロッケは、イカ墨のパン粉で揚げ、土に見立てたココアクッキーを敷く。金沢春菊を練り込んだシュー生地に、自家製マグロツナのペーストを詰めたひと品。能登豚のリエットは、豚の形のパイで挟み、遊び心を添える。
  • 金沢のフレンチビストロ「MOET」 前菜をスプーンですくう様子
  • 甘エビは殻を乾燥させたサブレとともに、フクラギのマリネには焼き茄子とビーツのドレッシングを。香箱ガニは、身とエキスのジュレ、ブロッコリーのムースを重ね、金沢の旬をひと口に閉じ込める。

    一見すると味の想像がつかない組み合わせも多いが、口に運ぶと食感や香りが重なり合い、思わず驚きがこぼれる。見た目からは読み取れない分、そのギャップがそのまま感動になるのも、MONETの料理の魅力だ。
  • 金沢のフレンチビストロ「MOET」 黒い器に盛られた真鯛のロースト
  • 「器や工芸品が好きで、お皿を見て料理を考えることもあります」

    伊藤さんの言葉通り、盛り付けには景色のような奥行きがある。魚料理の真鯛のローストには、大根のソース、大根の葉から抽出したオイルを添え、香りまで含めてひと皿が完成する。

    コースに合わせて楽しみたいのが、3種で2,400円(税込)のおまかせワイン。メニューに寄り添う味わいを基準にセレクトされ、グラスを重ねるごとに料理の印象が変わっていく。

穏やかな街とともに過ごす、肩肘張らない時間

  • 金沢のフレンチビストロ「MOENT」の内観
  • 店内は町屋の造りを生かし、壁や構造はほとんど当時のまま。無機質になりがちなシルバーのテーブルも、温もりを感じさせる配置に工夫されている。
  • 金沢のフレンチビストロ「MOENT」のテーブル席
  • 「フレンチビストロとはいえカジュアルな雰囲気なので、 肩肘張らずに過ごしていただけたら。ご近所の方やお子さま連れの方も、よくいらっしゃいますよ」

    新しい店が増えつつある新竪町を歩きながら、ふらりと立ち寄る。そんな使い方がよく似合うビストロだろう。
  • 金沢のフレンチビストロ「MOENT」の外観
  • 旅行の途中で立ち寄った店で過ごす時間は、予定表にはのらない思い出になる。金沢を歩くなかで、MONETはきっと、静かに記憶に残る場所になるはずだ。

MONET sandwichrie artisanal

  • 住所:石川県金沢市新竪町3丁目48-1
    TEL:076-299-5449
    営業時間:09:00~16:00(※状況により変更する場合あり)
    定休日:水曜
    instagram.com/monet_sandwich/
    ※Webサイトをご確認の上、お出かけください。
  • MONET sandwichrie artisanal

金沢旅行の宿泊先は「金沢東急ホテル」が便利

  • 「金沢東急ホテル」のエントランス
  • 旅の拠点におすすめなのが、「金沢東急ホテル」。

    近江町市場、香林坊、兼六園などの観光地へも徒歩圏内。今回紹介した「MONET」にも徒歩17分ほどと、街歩きを楽しみながら立ち寄れる距離だ。

    「金沢東急ホテル」の朝食は、その日の気分に合わせて好きなものを少しずつ楽しめるブッフェスタイル。

    能登厚焼き玉子や金澤焼きそば、香ばしい加賀棒茶など、金沢や石川の味を朝から味わえる。ライブキッチンでは、目の前で仕上げてくれるオムレツやフォーが並び、できたての香りに思わず足が止まることも。

    しっかり食べて出かけたい日も、軽めに整えたいときも、自分のペースで過ごせる「金沢東急ホテル」を拠点に、金沢の街歩きをゆっくりと楽しんでみては?

  • 今回の記事はいかがでしたか?
    金沢での旅行を楽しんでいただけることを願っています。

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    〒920-0961

    石川県金沢市香林坊2-1-1

    TEL.076-231-2411

    FAX.076-263-0154