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2020.12.29
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知っている?初詣の作法
気持ちの良い一年を ―お寺編―

1月は、前年1年間無事に過ごせたお礼と「今年も無事に過ごせますように」という気持ちを込めて、お参りや初詣に行かれる方も多いかと思います。
今回は神社での作法について、南御堂・真宗大谷派難波別院さんに
お話をお聞きしました。
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  • COMFORTS編集部
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  • 難波別院(南御堂)の創建は、今から400年以上前の1595年、本願寺12代目の教如上人が「大谷本願寺」を建立したことに始まります。

    1598年に、豊臣秀吉による大阪城の拡張と城下の町制改革などにより、大谷本願寺は現在の難波別院のある地へと移転。
    教如上人は東本願寺の建立と共に、大阪の大谷本願寺の地を「難波御堂(難波別院)」とし、大阪における念仏の中心的な道場としました。

    豊臣秀吉によって、難波村と津村の地に移転させられた南御堂と北御堂を結ぶ道は、のちに「御堂筋」と呼ばれるように……。
    さかのぼると、1496年に本願寺8代目の蓮如上人が大坂本願寺(石山本願寺)を建てた地点にまで繋がる、歴史とドラマのあるお寺です。

「除夜の鐘」の意味とは?


  • 「除夜の鐘」は仏教の一般的な行事で、年末に108回鐘をつき、その年の煩悩を払う意味合いがあります。
    ただ、浄土真宗は特殊で「煩悩をなくすことはとても常人にはできないことで、むしろ煩悩そのものが私なのだから、煩悩を見つめ、煩悩に振り回されずに 生きることが大切。」というのが、宗祖・親鸞聖人の教えでした。
    お腹が空くのも、眠たくなるのも、人を愛することも最終的には執着で、煩悩ですから。煩悩の数や払うことにはこだわらず、皆さまの翌年の活力に繋げるために、鐘をついていただいています。

    ※今年は新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け中止となりました。詳しくはコチラ

    新年はお焼香で、さわやかな気分に


  • 本堂の中は広く、本来は屋内でお参りしていただける作りです。
    現在は新型コロナウイルス影響や、バリアフリー・耐震の工事にとりかかっているため本堂を閉めていますが、新年も本堂の前でお焼香をしていただけます。
    浄土真宗の場合は額にお香をつけないのが特徴なので、強く念を込める必要はありません。お香を纏うことで自分の周りを清めて、さわやかな気分で手を合わせていただければ大丈夫です。

    歴史や地形、観光など街全体で楽しんでいただける場所なので、落ち着いたころにはぜひ遠方の方もお越しください。

  • 南御堂・真宗大谷派難波別院のYouTubeチャンネルでは「梵鐘体験」をご紹介しています!ぜひ、ご覧ください。

  • (English ver)

  • 焼香作法についての動画はコチラを御覧ください。


    (English ver)

南御堂・真宗大谷派難波別院


  • 住所:大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目1−11
    TEL:06-6251-5820
    minamimido.jp
    ※Webサイトをご確認の上、お出かけください。

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