TRAVEL

2020.08.07
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港町横浜。8つの記憶を訪ねる旅
記憶その3 三溪園
和のこころをいまに伝える日本庭園

1859年、寒村に過ぎなかった横浜は、
日本の玄関口としての歴史を歩み始めた。
異国の風を受け、その文化を花開かせて約160年。
港町の歴史を鮮やかに刻む、8つの場所を旅する。
その記憶は美しく、懐かしく、そして楽しく......。
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  • Michiyo NISHIUEHARA
  • PHOTO
  • Takeshi FUKUHARA
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西洋・未来志向の時代に彼が守ろうとしたもの

  • ここが横浜? 京都か奈良の間違いでは......と見まがう純日本的な風景が、目の前に広がっている。
  • 続いて足を伸ばした本牧の三溪園は、生糸貿易で財を成した原三溪が、明治後期から大正につくり上げた日本庭園。園の方の説明によれば、「当時は西洋志向、未来志向一辺倒の 時代です。そんななかで自国の歴史と文化を振り返り、古いものを守ろうとしたのが、原三溪でした」
  • 原家の私邸だが、「美しい自然景観 は万人に開放すべき」との考えのもと、原自ら構想、丹精込めた庭園を明治39年、一般に開放。外から移築した茶室や堂塔などを保存、公開している。
  • 春は桜、新緑、秋は月見、紅葉、冬は雪景色、梅と、四季折々の自然と建築が美しく調和する。初夏には、紫陽花や花菖蒲、睡蓮、夏には蓮も見ごろだ。
  • 四季折々の自然が織りなす庭園の美 三溪園
    17.5ヘクタールもの起伏ある土地に、明治39年に公開した外苑と当時は三溪が私庭とした内苑があり、京都や鎌倉などから移築した17棟の歴史的建造物が配置されている。三溪の業績を展示する三溪記念館では、表千家・裏千家・江戸千家(交替制)のお点前で薄茶もいただける。
  • 三溪記念館にある茶席でひと休み。立礼(りゅうれい)のお点前で薄茶をいただく。
  • 流れるような袱紗(ふくさ)さばき、静かに流れる時間、抹茶の滋味。和の伝統に触れて、しん、と心鎮まる思いがした。

三溪園

  • 横浜市中区本牧三之谷58-1
    TEL:045-621-0634
    sankeien.or.jp/
    Webサイトをご確認の上、お出かけください。

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