ブレない自分のための体調管理
- トレーニング・食事・休息――過酷なシーズンを乗り切るために、山下プロは日々の体調管理を徹底しています。
- それはゴルフという競技のためだけでなく、自分自身を“整える”ための習慣でもあります。なかでも特に重視しているのが、体幹トレーニング、そしてストレッチ。
- 「毎日しっかり管理を続けるのは正直大変ですけど、“ブレない自分”でいるためには欠かせません。この習慣はゴルフのスイング安定に直結するんです」
- ストレッチは、日常生活を送るなかで、どんな人にとっても有効とのこと。
- たとえば、長時間のパソコン作業で体に疲れがたまったとき、朝や寝る前に軽く体を伸ばすだけでも、体の状態は大きく変わってくるとか。
- 「筋肉をリセットするだけでなく、柔軟性を保ち、ケガの予防にもつながるのがストレッチです。心も落ち着きますし、いいリズムをつくれます」
- 一方、食事に関しては、必要以上の制限はしていないそう。
- 「食べることが好きなので、極端な我慢はせず、美味しいものはきちんと楽しみます。“これはダメ”と厳しすぎると気持ちの負担が大きくなります。無理のない範囲でバランスが大事ですね」
- 体のコンディションを整えることとあわせて、山下プロが大切にしているのがメンタル面のケアです。
- 試合では予期せぬミスやアクシデントが起こるもの。
- 「そんなときはその場でしっかり振り返って、『次はこうする』と気持ちを即座に切り替えるようにしています」
- 失敗を引きずらず、次にどう動くかをすぐに判断し、実行に移すこと――山下プロにとって、それは特別な意識ではなく、競技生活のなかで自然と身につけてきた“当たり前の姿勢”です。
- 自分の体調や心の変化に丁寧に向き合い、ミスや揺らぎに過度にとらわれることなく、しなやかに立て直していく。
- その積み重ねの先に、軽やかで揺るがない自分、いつも元気な自分が育っていくのかもしれません。
Miyuu YAMASHITA
- 5歳でゴルフを始め高校3年生でプロテストに合格。2020~2021シーズン、ツアーに初参戦し初優勝。22年に年間5勝、史上最年少で年間女王に。翌年も5勝し2年連続の年間女王に輝く。24年は全米女子プロゴルフ選手権2位、パリオリンピックにも出場し活躍。2025年LPGA(全米女子プロゴルフ協会)ツアーに参戦、メジャー大会優勝を目指す。