2025.09.26
INTERVIEW

女子プロゴルファー 山下美夢有選手に教わる こころの元気スイッチ vol.2

女子プロゴルファー・山下美夢有プロに教わる「こころの元気スイッチ」第2回は“自分の体と心の整え方”。それはトップアスリートだけに求められるものではなく、どんな人にとっても、とても大切な課題。
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  • Hiroyuki Tanaka
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ブレない自分のための体調管理

  • トレーニング・食事・休息――過酷なシーズンを乗り切るために、山下プロは日々の体調管理を徹底しています。
  • それはゴルフという競技のためだけでなく、自分自身を“整える”ための習慣でもあります。なかでも特に重視しているのが、体幹トレーニング、そしてストレッチ。
  • 「毎日しっかり管理を続けるのは正直大変ですけど、“ブレない自分”でいるためには欠かせません。この習慣はゴルフのスイング安定に直結するんです」
  • ストレッチは、日常生活を送るなかで、どんな人にとっても有効とのこと。
  • たとえば、長時間のパソコン作業で体に疲れがたまったとき、朝や寝る前に軽く体を伸ばすだけでも、体の状態は大きく変わってくるとか。
  • 「筋肉をリセットするだけでなく、柔軟性を保ち、ケガの予防にもつながるのがストレッチです。心も落ち着きますし、いいリズムをつくれます」
  • 一方、食事に関しては、必要以上の制限はしていないそう。
  • 「食べることが好きなので、極端な我慢はせず、美味しいものはきちんと楽しみます。“これはダメ”と厳しすぎると気持ちの負担が大きくなります。無理のない範囲でバランスが大事ですね」
  • 体のコンディションを整えることとあわせて、山下プロが大切にしているのがメンタル面のケアです。
  • 試合では予期せぬミスやアクシデントが起こるもの。
  • 「そんなときはその場でしっかり振り返って、『次はこうする』と気持ちを即座に切り替えるようにしています」
  • 失敗を引きずらず、次にどう動くかをすぐに判断し、実行に移すこと――山下プロにとって、それは特別な意識ではなく、競技生活のなかで自然と身につけてきた“当たり前の姿勢”です。
  • 自分の体調や心の変化に丁寧に向き合い、ミスや揺らぎに過度にとらわれることなく、しなやかに立て直していく。
  • その積み重ねの先に、軽やかで揺るがない自分、いつも元気な自分が育っていくのかもしれません。

Miyuu YAMASHITA

  • 山下美夢有

  • 5歳でゴルフを始め高校3年生でプロテストに合格。2020~2021シーズン、ツアーに初参戦し初優勝。22年に年間5勝、史上最年少で年間女王に。翌年も5勝し2年連続の年間女王に輝く。24年は全米女子プロゴルフ選手権2位、パリオリンピックにも出場し活躍。2025年LPGA(全米女子プロゴルフ協会)ツアーに参戦、メジャー大会優勝を目指す。

女子プロゴルファー 山下美夢有選手に教わる こころの元気スイッチ

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