長野旅行で訪れたい、七味唐辛子専門店「根元 八幡屋礒五郎」本店

- 長野を旅するとき、「善光寺」は欠かせない存在だ。善光寺へ続く表参道を歩いていると、ふわりと香ばしい香りに出会う。
江戸時代から続く七味唐辛子の老舗、「根元 八幡屋礒五郎」の本店である。

店の外には誰もが目にしたことのある「七味唐からし」缶をモチーフにした椅子や、大きな唐辛子のオブジェなどもあり、写真撮影を楽しむ観光客の姿も - 創業は江戸時代。初代・室賀勘右衛門が江戸と長野を行き来する中で、江戸で扱われていた七味唐辛子を善光寺堂庭で販売したことがはじまりだという。

- 当時、単なる調味料ではなく、薬として扱われることも多かった七味。参拝後に「健康になりますように」と願いを込めて求める――そんな文化の中で、七味は善光寺に根付いていったのだとか。

- 現在(2026年)は九代目。時代ごとに缶入り商品の販売やカフェのオープンなど新たな工夫を重ねながらも、守り続けてきたのは“風味”への徹底したこだわりだ。
香りも主役。七味唐辛子という名脇役

本店・善光寺境内地のみの限定販売「善光寺参り缶」¥540(税込) - 七味唐辛子と聞くと「辛いもの」というイメージが先に浮かぶかもしれないが、「根元 八幡屋礒五郎」が大切にしているのは辛味と“風味”だという。
なかでもこだわっているのが、長野県産の唐辛子。独自の焙煎方法でじっくり火を入れ、香ばしさと奥行きのある辛味を引き出す。体を温めてくれる生姜が配合されていることも「根元 八幡屋礒五郎」ならではの個性だ。 
迷ったときにおすすめの「おためし七味」¥648(税込) - また、すべての素材を丁寧に粉砕し、粒感を残しすぎないのもこだわりのひとつ。料理の邪魔をせず、あくまで「脇役」として支える存在でありたい。そんな思いが、ひと振りの中に宿っている。
広報の方におすすめの使い方を聞いてみると、蕎麦や味噌汁はもちろん、刺身やフライドポテト、さらにはバニラアイスまで挙げられた。「何にでも合う」のが七味の懐の深さ。麻婆豆腐やカレーなど、和の枠を超えた料理とも相性抜群なのだとか。 
辛さを求めるなら「バードアイ」、香ばしさを楽しむなら「深煎七味」がおすすめ。七味唐辛子の世界を広げてくれるアレンジ商品も多数 - 定番の七味は通年同じ配合だが、季節限定商品の展開も。たとえば自社農場で育てた花椒は、収穫時期にあわせて「粉花椒」として登場する。
華やかな香りが際立ち、初冬からの販売を楽しみにしているファンも多い商品だそう。 
スパイスを使用したコスメやチョコレート、マカロンなどのスイーツも展開
自分だけの七味をお土産にできる、カスタムブレンド体験

- 本店を訪れたらぜひ体験したいのが、自分好みの七味が作れる調合サービス「カスタムブレンド」だ。店内の一角にあるショーケースには約40種類の素材がずらりと並び、心が躍る。

- 「おすすめ調合コース」は全部で15種類。その中から好みの方向性を選び、さらに素材をトッピングすることもできるという。「わがまま調合コース」なら、一から細かく相談しながら組み立てることも可能だ。

- 「辛さは強めがお好きですか?」「山椒は効かせますか?」スタッフの方のやわらかな問いかけに答えながら、配合を決めていく。
今回調合してもらったのは、山椒の香りをしっかり感じられる「しび辛七味 緑コース」。トッピングでゆずのさわやかさも加えた。匙で少しずつ素材が重なり、目の前で七味が完成していく様子は、まるで小さな実験のようだ。 
- 仕上がった七味をそっと香ってみると、最初に山椒の清々しさ、そのあとに唐辛子の香ばしさと柑橘の風味が重なる。既製品とはまた違う、自分のための七味が完成した。

カスタムブレンド「おすすめ調合コース」1000円(税込) - オンラインでは味わえない、「その場で香りを確かめながら選ぶ」体験も、本店を訪れる楽しみのひとつだろう。

調合用オリジナル容器の購入も可能
七味の新たな体験。「根元 八幡屋礒五郎」本店ならではの楽しみ

「横町カフェ」の店内 - 本店に併設された「横町カフェ」では、「根元 八幡屋礒五郎本店」で使用しているスパイスを使ったカレーやスイーツ、ドリンクが楽しめるのも嬉しいポイント。

左 ジンジャーチャイ650円/右 スパイス・ジェラート(はちみつ生姜)シングル378円(各税込) - 信州味噌を使った焼き菓子や、ゆずミルクのジェラート、七味クラフトコーラなど、想像以上に広がっている七味の世界に驚く。

カフェのテーブルにはさまざまな七味が並んでいるため、お試ししたい場合にもおすすめ 
- 昔ながらの七味を守りながら、常に新しい挑戦を続ける。その姿勢が、善光寺門前という歴史ある景観の中で、どこか新鮮に映る。
七味は特別な料理のためだけのものではなく、日々の食卓にも変化をもたらしてくれる存在だ。
長野を旅行で訪れるなら、善光寺の空気とともに、ぜひ七味の香りを感じてみてほしい。自分だけのブレンドを手にしたとき、より忘れられない思い出になるだろう。
根元 八幡屋礒五郎本店
- 住所:長野県長野市大門町83
TEL:026-232-8277
営業時間:9:00〜18:30
定休日:なし
yawataya.co.jp/
※Webサイトをご確認の上、お出かけください。 
長野旅行の宿泊先は「長野東急REIホテル」が便利

PHOTO:(公財)ながの観光コンベンションビューロー - 旅の拠点におすすめなのが、「長野東急REIホテル」。JR長野駅善光寺口から地下で直結しており、旅人にとって心強い場所にある。
新幹線を降りてすぐにチェックインできる身軽さは、週末旅行にもありがたい。善光寺方面へはバスで10分ほどとアクセスしやすく、街歩きの拠点として使い勝手も抜群。
春には、城山公園や善光寺表参道に桜が咲き、やわらかな景色が広がる。オリジナルの七味を作ったあとで桜並木を歩きながらホテルへ戻る時間も、この街ならではの楽しみ方だろう。
移動のストレスが少ない「駅近」という利便性と、季節の景色を感じられる立地。
「長野東急REIホテル」を拠点に、善光寺エリアの散策をゆっくり楽しんでみては?
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