2025.11.28
GOURMET

旅するように歩く、吉祥寺の一日②
変わり続ける吉祥寺で、
変わらない時間が流れるカフェ
「リュモン コーヒースタンド」

街の空気そのものが、どこか心地いい。

そんな吉祥寺は、歩いているだけで「心ときめく場所」に多く出会えるのが魅力だ。
本特集では3つのお店を通して、この街が持つあたたかな魅力を届けていく。
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  • Mei Hiramatsu
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  • Mei Hiramatsu
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「ただいま」と言いたくなる吉祥寺の一軒家カフェ

  • 吉祥寺のカフェ「リュモンコーヒースタンド」の内観
  • 吉祥寺駅から徒歩7分。駅の賑わいから少し離れた住宅街に佇む、特徴的な屋根の小さな一軒家。

    扉を開けると、ふわりとコーヒーの香りが漂い、カウンターの向こうから店主が「こんにちは」とやわらかく微笑む。
  • 吉祥寺のカフェ「リュモンコーヒースタンド」のカウンターと店内
  • ここ「Ryumon coffee stand(リュモン コーヒースタンド)」は、思わず“ただいま”と言いたくなるような安心感に包まれたカフェだ。

    2011年のオープン後、吉祥寺の街が少しずつ姿を変えていくなかで、リュモンコーヒースタンドはいつ訪れても変わらぬ穏やかさで満ちている。
  • 吉祥寺のカフェ「リュモンコーヒースタンド」の2階席
    店内は白を基調としたシンプルな装飾。温かみのある木製のテーブルや椅子、思わず写真に撮りたくなるようなクッション、アート作品が並ぶ。
  • 一軒家の店舗は、1階はペットもOKのカウンター席、2階は広々としたテーブル席が広がる2階建て。

  • 吉祥寺のカフェ「リュモンコーヒースタンド」のソファ席
  • 2階の大きな窓の外には街路樹の葉が揺れ、朝の日が差し込む時間帯は、そこにいるだけで旅行先のように肩の力がふっと抜けていく。

リュモンコーヒースタンドの原点は、地元群馬から

  • 吉祥寺のカフェ「リュモンコーヒースタンド」のイラストが描かれた扉
  • 店名の「リュモン」は、店主、小泉さんの故郷である群馬県前橋の亀里町にあった地名「竜門(りゅうもん)」に由来している。

    「よく店主の私が『リュモンさんですか?』と聞かれるのですが、地名なんです。もう地図には残っていないんですけど、すごく思い入れのある地名だったので店名にしました」と笑顔で話す小泉さん。

    「ウ」の表記をなくすことで、音の響きが軽やかになり、独自ながらカフェにもぴったりの店名が実現した。
  • 吉祥寺のカフェ「リュモンコーヒースタンド」のカウンター席
  • 「リュモンコーヒースタンド」を開くきっかけとなったのは、東京でスペシャルティコーヒーやシングルオリジンコーヒー※が注目されはじめた2010年頃。

    もともとイタリアンレストランで働いてた小泉さんは、現在の豆の仕入れ先でもあるシングルオリジンコーヒー専門店「NOZY COFFEE(ノージーコーヒー)」の一杯に衝撃を受ける。

    「初めて『コーヒーってこんなに違うんだ』と感動したことを覚えています。そこから、シングルオリジンコーヒーをメインに飲み比べるようになって、次第にコーヒーメインのカフェを持ちたいという気持ちが芽生えていきました。ずっと吉祥寺に住んでいたので街の空気を気に入っていたのと、当時の吉祥寺にはいわゆる『コーヒースタンド』と呼ばれるカフェも多くなかったので、自分のお店をやるならここだなと思ったんです」

    ※シングルオリジンコーヒー:1つの産地で生産されたコーヒー豆だけを使ったコーヒー
  • 吉祥寺のカフェ「リュモンコーヒースタンド」の外観
  • オープン当初は、シングルオリジンコーヒーの違いを伝えることをテーマにしていたという。

    しかし、年月を重ねるうちにお客さんの顔ぶれや、街の雰囲気も変わっていった。

    「この街で喜ばれるカフェは何だろう」「どうしたら街の一部として存在できるだろう」——常に考えながら、コンセプトは少しずつ変化してきたという。

    「コーヒーもケーキも、今はコンビニでも買える時代ですよね。でも、“感動”や“思い出”はお店でしか生まれないと思っていて。店内から笑い声が聞こえて、皆さんが楽しそうに写真を撮ったり思い思いに過ごしたりしてくれているのを見ると、飲食店としてしあわせな姿だなと感じるんです。ここで過ごした時間が心に残るような、コーヒーを通して感動を届けられることを今は大切にしています」

丁寧に淹れられた一杯と、手作りの味が紡ぐカフェ時間

  • マグカップにミルクを注ぎラテを作る様子
  • リュモンコーヒースタンドでは、ドリンクもフードもすべて手作り。

    モーニングから提供している人気メニュー「バタートースト」は、発酵バターを中に染み込ませ、表面をカリッと焼き上げた厚切りのトーストだ。
  • 吉祥寺のカフェ「リュモンコーヒースタンド」のバタートーストとラテ
    モーニングセット1(9:00〜11:00限定)¥850(税込)
  • 一緒に提供されるきび砂糖シロップを、お好みの量かけるのが「リュモン」流。外は香ばしく中はもちもち、岩塩の塩気ときび砂糖シロップの甘みが絶妙に溶け合い、噛むたびにしあわせな香りが広がる。
  • きび砂糖がかかった吉祥寺のカフェ「リュモンコーヒースタンド」のバタートースト
  • なぜきび砂糖シロップを?と聞いてみると、もともとはアイスコーヒー用に用意していたきび砂糖シロップを、ある常連さんがいつもバタートーストにかけていたのでメニューに取り入れることにしたのだとか。

    柔軟にお店と向き合っている小泉さんならではのアイディアだが、今ではすっかりファンの多い看板メニューだという。
  • クラフトビールの缶とコップとグリルドチーズサンド
    軽食を楽しみたい人に向けて、グリルドチーズサンドや、クラフトビールの取り扱いも。
  • こだわりのシングルオリジンコーヒーは週替わりで、テーブルに置かれたカードにはその豆の説明が添えられている。産地や味わいの違いを読みながら自分のペースで味わえるのも、コーヒー好きには魅力的だろう。

  • 吉祥寺のカフェ「リュモンコーヒースタンド」のカウンター
  • 店内には、コーヒーの香りとともに、笑い声やカップを置く音がゆるやかに響く。窓際で一人静かに過ごす人もいれば、久しぶりの友人と語らう人もいる。

    常に変化を続ける吉祥寺の街を旅したときは、ぜひ自宅に帰るような気持ちで「リュモンコーヒースタンド」を訪ねてみてほしい。

    きっと変わらない温もりとほっとする味わいが迎え入れてくれるはずだ。

Ryumon coffee stand(リュモンコーヒースタンド)

  • 住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町2-14-9
    営業時間:09:00~18:30
    定休日:水曜日、第1・第3火曜日
    ryumoncoffeestand.jp
    ※Webサイトをご確認の上、お出かけください。
  • 吉祥寺のカフェ「リュモンコーヒースタンド」の外観

  • 今回の記事はいかがでしたか?
    吉祥寺での旅行を楽しんでいただけることを願っています。

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